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家庭用サウナのSaunaHax
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サウナストーブ用の薪について(1)

  • 執筆者の写真: SaunaHax
    SaunaHax
  • 10月15日
  • 読了時間: 4分
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SaunaHax®は2021年頃からテントサウナに適した高熱量の薪ストーブを開発、販売してきました。そのストーブは2023年1月にはフィンランド、北極圏でのマイナス20℃越えの中でも120度を越える性能を発揮し、フィンランドの新聞にも取材してもらいました。

薪ストーブを自身で設計、開発、製造している身からすると、サウナ用薪ストーブと、一般的な薪ストーブでは大きく違うことが感じられます。サウナ用薪ストーブは一言で言うと、「発熱量」、そして水を掛ける(ローリュ)事による「耐歪み」性能が違います。 一般的な薪ストーブにも発熱量は重要だ!という方もいるでしょうが、単位容積量に対して、要求発熱量はサウナ用の方がはるかに大きいです。特にテントサウナ用では何せ、ほとんど断熱も無いようなテントの中で、外気温マイナス温度の中、テントサウナ内は100℃を優に超えなければなりません。そこで、重要なのは、実は「薪」の選択なのです!

以前、テントサウナの真冬のイベントで、軽井沢で様々なテントサウナメーカーが集って体験イベントがありました。薪は主催者側が用意したのですが、長野県では有名な薪屋さんからの薪でしたが、含水量が高く、他社のテントサウナでは全然温度が上がらず、ブスブスと煙と薪の断面からジュルジュルと水分が流れ出ているような有様でした。そこで、その頃から薪の重要性を知っている当方は、地元蔵王産の薪を持参していました。全く燃え方が違うので、優に110℃を越えましたし、一旦、薪ストーブの炉内温度が上がってしまえば、多少湿っている薪でも一気に燃焼してしまう性能を当社の薪ストーブは有していますので、問題はありませんでした。薪屋さんに聞くと、一般的薪ストーブは、多少水分が残っていた方がゆっくり燃焼するので、火持ちが良くなるためにそれくらいのを使用すると言われました。サウナ用ではそうは言ってられません。蔵王山中や、北海道、更にフィンランド北極圏では外気温がマイナス15℃~25℃くらいになる中でサウナを楽しむわけですから、それでは十分に性能を発揮できません。テントサウナを販売していた頃、良く、お客さんから温度が上がらないとクレームを頂きました。聞くと、薪の断面からジュクジュクと水分が垂れ、更にガラス窓が煤で汚れるとのこと。薪は「薪屋さんで買った!」と言うのですが、先述した理由で、一般的な薪屋さんの薪では水分量が多い場合が多々有ります。そこで、蔵王産の薪を送ってあげると、皆一様にびっくり!30分で100℃を優に超えるので、「薪ってこんなに重要なんですね!」の声多数。そうなんです。サウナ用薪ストーブは薪が重要なのです。

当社のお客様である、埼玉県志木市の「大村商事(株)」様は社長の大村さんがこと、薪に関しては拘りと、日頃の研究熱心さから、究極の薪を目指して日々研究を繰り返している方です。(薪に関しては変態です(^_^))

大村商事(株)様の薪の作り方は、福島県会津地方の方法を元に自身で研究を重ねて編み出した方法で、まず、

1.通常の広葉樹の薪を作ります。この時点ではまだ、枯れていない水分量バリバリの木片です。

2.次に、大たらいで薪を数日ほど浸けます!水分量を減らすために(枯れて乾かすために水に浸ける!?)水に漬け込むのは矛盾していますが、実はかなり効果的なのだそうです。

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3.そして、自作の大根洗い木を改造した洗浄マシンで薪を洗います!

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4.その後、自然乾燥させます。(4ヶ月。通常は1年)

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すると、不思議なことに、自然乾燥で通常1年掛かる乾燥期間が4ヶ月で達成できるそうです。大村社長、自ら計測、研究しながら違いを確認されているようで、なんとも手間は掛かりますが、最良の薪が出来るそうです。実際、燃焼データを見せてもらいましたが、しっかり温度が上がり、素晴らしい薪になっています。含水率も5~8%で安定。

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当社推奨の薪は埼玉県志木市で手に入ります。24時間購入可能な自動薪売機も完備で、キャンプやテントサウナに思い立ったら夜中でも薪を購入することが出来ます。

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埼玉県志木市周辺の方はうらやましい。


今回訪問した大村商事(株)様の情報



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