サウナと健康寿命 ― 科学的に解明される“ととのう”効果
- SaunaHax
- 10月2日
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更新日:10月4日

監修:佐藤 啓壮(医学博士)
サウナと健康習慣~サウナが健康習慣へと変化する背景
近年、日本でも「サウナ=リラクゼーション」から「サウナ=健康習慣」へと意識が変わりつつあります。
サウナは単なる気分転換ではなく、実際に寿命や生活の質に寄与するという研究報告が相次いでいます。
特に※1フィンランドにおける大規模疫学研究では、週4回以上サウナに入る人は心疾患や脳卒中のリスクが有意に低い※ことも報告されています。
※1引用元: Laukkanen T, et al. Frequency of sauna bathing and risk of stroke: a prospective cohort study. Neurology. 2018.
Zaccardi F, et al. Association of sauna bathing with cardiovascular outcomes and mortality. JAMA Internal Medicine. 2015.
Laukkanen T, et al. “Association between sauna bathing and fatal cardiovascular and all-cause mortality events.” JAMA Internal Medicine (2015).他
サウナ入浴による自律神経リセット効果
サウナ入浴によって体温が上昇し、心拍数が運動時と同等レベルにまで上がることは広く知られています。これは“パッシブエクササイズ(受動的運動)”と呼ばれ、運動不足の人でも無理なく循環器系を鍛えられるのが特徴です。
さらに、交感神経と副交感神経が切り替わることによって、自律神経のリズムが整い、睡眠の質や精神的な安定にも効果があります。これを自律神経のリセット効果と呼びます。
血流改善と血管トレーニングのメリット
また、血流改善により酸素や栄養素の供給が促されることで、肩こり・腰痛・慢性疲労の軽減にも寄与します。
サウナ後に冷水浴を組み合わせれば、血管の収縮と拡張が交互に起こり、血管トレーニングのような作用が得られるのも大きなメリットです。
サウナと脳機能・幸福度への影響
近年注目されているのが「脳機能への影響」です。
サウナ利用者は認知症のリスクが低下するという報告があり、これは血流改善とストレスホルモン抑制による神経保護効果が関係していると考えられています。
サウナを日常とする北欧は、「幸福度の高い国」ランキングでフィンランドは8年連続1位(2025年現在)、他の北欧諸国もランキングが非常に高い事も、実はサウナ効果が影響の一因であると考えられます。
北欧を旅すると、如何に無理をせず、ストレスをリリースする術を、多くの方が実践している事を感じます。
自宅用サウナが拓く未来の健康投資
これらの情報から、サウナと健康寿命に深い関りがあることは明らかです。
私たちはサウナ施工を通じて、“自宅でも毎日の習慣としてサウナを楽しむ”文化を広げたいと考えています。
施設に行く時間がない、パーソナルスペースを重視したい、感染症リスクが気になるといった方でも、家庭用サウナを導入することで、日常的に健康寿命を延ばす新しい習慣が始まります。
サウナは単なる流行ではなく、「未来の健康投資」として世界中で注目されています。これからも科学的根拠を基盤に、健康寿命を伸ばすライフスタイルとして提案していきます。
また、当社はフィンランドに縁のある、医学博士であるサウナディレクターによる健康に関する最新知見を今後も公開していきますので、お楽しみに。
