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ロウリュとアウフグースの違いとは?サウナ体験を深める比較解説

  • 執筆者の写真: SaunaHax
    SaunaHax
  • 8月5日
  • 読了時間: 6分
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サウナブームの今、サウナをより深く楽しむために知っておきたい知識があります。 それは「ロウリュ」と「アウフグース」の違いです。 どちらもサウナストーンに水をかける行為ですが、実はその方法や効果、そして文化的な背景に違いがあります。 今回は、ロウリュとアウフグースについて、それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。 サウナ体験をさらに充実させたい方は、ぜひ読み進めてみてください。






ロウリュとは何か

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*ロウリュの語源と歴史


ロウリュとはフィンランドのサウナ文化において古くから行われてきた伝統的な方法であり、サウナストーンに水をかけて発生する蒸気を利用して、サウナ室内の湿度を高めます。 フィンランドでは、サウナストーンに直接水をかけ、発生する蒸気を身体に当てることで、より深い発汗を促し、心身をリフレッシュする手段として親しまれています。



*ロウリュの手順とコツ


ロウリュの基本的な手順は、熱せられたサウナストーンにひしゃくや専用の容器を用いて水を注ぐことです。

安定したロウリュを行うには、綺麗な水(水道水でも可)を入れたローリュ用の桶を、同じサウナ室に置いて、水の温度をある程度高めておくことが重要です。冷水浴用の水を浴槽から汲んできて直接、サウナストーンに掛けることは厳禁です。急激に温度が下がるため、サウナストーンが爆ぜる事や、サウナストーブの発熱体に大きな負荷が掛かります。フィンランドの公衆サウナを訪れるとローリュ用の水は、必ずサウナ室内に予め置いて温度を上げておく工夫がされています。

また、香りを楽しみたい場合(フィンランドの公衆サウナでは見たことないですが)は、当社では直接ストーンにアロマオイルをかけるのではなく、ステンレス製のボウルにオイルを入れ、そこに水を注いで間接的に香りを広げる方法を推奨しています。こうすることで、サウナストーンに掛けた香油の焦げた臭いを防ぎながら、心地よい香りを安定して楽しむことができます。

水の量や回数は、サウナストーンの量やサウナストーブの容量にもよりますが、コップ半杯ほどの水をサウナストーンにまんべんなく、円を描くようにゆっくり注ぐことが重要です。良く、一気にバシャ~っと掛ける方がいますが、これでは、水がサウナストーンを通り過ぎて、発熱体やストーブの底面まで到達してしまいます。サウナストーブは底面は熱くないので、下まで落ちた水は蒸発せずにずーっと濡れたままになり勿体無いです。

フィンランドの公衆サウナでは、常連さんのやり方を見ているとその場所場所によって微妙に違って、面白いですし、そのサウナ室内で認められると、「貴方もどうぞ」(と言っているような気がする)と、微笑みながら、おばあちゃんから柄杓を渡されるときが何度もあります。認められて様な気がして嬉しかったです。



*ロウリュのサウナ効果


ロウリュによって、サウナ室内の湿度が上昇し、より高い発汗作用が期待できます。 これは、熱により開いた毛穴から汗が出ますが、周囲の湿度が高いため、すぐに蒸発せず、皮膚表面に留まることから、多くの汗をかいているように見える現象です。

大量の汗をかくことで、体内の老廃物を排出するデトックス効果や、新陳代謝の向上につながります。 また、アロマオイルを使用することで、香りによるリラックス効果も得られます。 ただし、ロウリュは高温多湿の状態を作り出すため、心臓や呼吸器に疾患のある方は、無理せず行うようにしましょう。 十分な水分補給も忘れずに行いましょう。



アウフグースとは何か

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*アウフグースの語源と歴史


アウフグースはドイツ語で「上昇する」という意味を持ちます。 ロウリュで発生した蒸気を、タオルやうちわなどを用いてサウナ室内に広げる行為を指します。ドイツのサウナ文化では、アウフグースは単なるサウナの温度調整手段ではなく、一種のパフォーマンスとして発展してきました。 熟練の「熱波師」と呼ばれる専門家が、巧みな技で蒸気を操り、サウナ利用者全体を包み込むような体験を提供します。



*アウフグースの手順とポイント


アウフグースは、まずロウリュによって蒸気を発生させます。 その後、アロマ水を混ぜた水をサウナストーンにかけ、専用のタオルやうちわを使って、サウナ室全体に蒸気を均一に届けます。 この際、蒸気の温度や量、風量を調整することで、利用者の体感温度をコントロールします。 アウフグースでは、熱波師の技量によって、蒸気の質や広がり方が大きく異なり、独特の体験が生まれる点が魅力です。 アロマの香りや、熱波師の演出も重要な要素となります。



*アウフグースのサウナ効果


アウフグースは、ロウリュだけでは届きにくい場所にも蒸気を届け、より均一に加熱することで、サウナ効果を高めます。 また、熱波師によるパフォーマンス性の高いアウフグースは、五感を刺激し、サウナ体験をより一層豊かなものにしてくれます。日本ではサウナ=アウフグースとイメージする方も多いようで新たなサウナイベントとしても人気なようです。 ただし、アウフグースはロウリュよりも高温になりやすいため、体調に不安のある方は無理をせず、様子を見ながら参加しましょう。



ロウリュとアウフグースの違い

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*起源と文化的背景の違い


ロウリュはフィンランド発祥で、サウナストーンに水を直接かけるシンプルな方法です。 一方、アウフグースはドイツ発祥で、ロウリュで発生した蒸気を積極的に拡散させる、より積極的な方法です。 この違いは、それぞれの国のサウナ文化や歴史に根ざしています。 フィンランドのサウナは、シンプルで自然な発汗を重視する傾向があり、サウナ室内ではしゃぎ回るような雰囲気ではありません。基本的には静かで、公衆サウナによっては、おしゃべり禁止な日とか用意しているサウナも有ります。大騒ぎしてると、怒られる雰囲気があります。

静かなフィンランド式サウナに対し、ドイツのサウナは、より演出性やパフォーマンス性を重視する傾向があります。



*体感の違いと蒸気の質


ロウリュは、比較的穏やかな蒸気を発生させます。 一方、アウフグースは、熱波師の技量によって、より激しく、そして広範囲に蒸気を拡散させることができます。 そのため、アウフグースの方が、より強い熱波を体感することができ、より深い発汗を促す効果が期待できます。 しかし、その分、アウフグースはロウリュよりも体や皮膚、髪の毛への負担が大きくなる可能性もあるため、自身の体調に合わせて選ぶことが重要です。



導入事例


まとめ

ロウリュとアウフグースは、どちらもサウナストーンに水をかける行為ですが、その起源、方法、そしてサウナ体験における役割が異なります。

ロウリュはフィンランド発祥で、シンプルにサウナストーンに水をかけ、穏やかな蒸気で発汗を促します。

一方、アウフグースはドイツ発祥で、ロウリュで発生した蒸気をタオルなどで拡散させ、より強い熱波を体感できる、パフォーマンス性の高い方法です。

それぞれの方法には独特の魅力があり、自身の好みに合わせて選択することで、より充実したサウナ体験を楽しむことができるでしょう。

大切なのは、自身の体調や好みに合わせて、安全に、そして快適にサウナを楽しむことです。

周囲への配慮も忘れず、サウナを満喫しましょう。

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