サウナは冬が最高!冬のフィンランドサウナ事情
- SaunaHax

- 2 日前
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執筆者:佐藤 啓壮(医学博士)
冬のフィンランドのサウナ事情
2016年に初めてフィンランドにて湖に飛び込むフィンランドスタイルサウナを体験して依頼、ビジネスとして深く関わることになるとは思ってもいませんでした。私は毎年、冬になるとフィンランド(最近は北欧全般)にサウナをしに行くのが毎年の楽しみで、実は、現在(執筆時は1月下旬)、2月からの恒例の北極圏へのサウナ旅行の準備中です。日本のサウナーの方もフィンランドへよく行かれているようですが、冬場の、しかも北極圏でのサウナ事情について、ちょっと記しておきます。
― マイナス20℃でも、サウナは日常 ―
フィンランドでは、サウナは「特別な体験」ではなく、生活そのものです。自宅にサウナがあるのは勿論ですが、我々日本人も同じように、自宅にお風呂がありますが、時々、銭湯や健康ランドなどでお風呂や温泉を楽しむように、フィンランド人達も、自宅サウナだけではなく、時々、友人達と連れだって公衆サウナへ行って、あれこれ喋りながらサウナを楽しみます。(サイレントデーもあるので、その際はお静かに)
特に冬、気温が氷点下10〜20℃まで下がる厳しい環境の中でこそ、サウナ文化は最も色濃く表れます。よく、日本の方がフィンランドまでサウナへ行きますが、大抵は冬ではないのが残念です。冬こそフィンランドスタイルサウナの真骨頂です。私も毎年、わざわざ真冬に、しかも北極圏までサウナしに行きます。
❄️ 冬でもサウナは“当たり前”
フィンランドには人口約563万人に対し、300万基以上のサウナが存在すると言われています。自宅、別荘(モッキ)、アパート、職場、大学構内、湖畔、森の中まで、場所を選ばずサウナがあります。一時期、公衆トイレよりサウナが多いと、冗談で言われていました。しかし、私は既に10回以上フィンランドに行って、数十箇所の公衆サウナに入りましたが、特に冬場は入れない(開いていない)ところが多いです。逆に、公衆トイレ自体が日本に比較してかなり少ない印象ですので、このジョークはあながち間違っていないかも?と感じます。実際、車の保有台数やマクドナルドの店舗よりサウナの方が多いらしいです。
一般的に言われているより、北極圏などの北側のサウナはちょっと違います。まずは、使用料が高い!1人50~100€(約1万円!)、2時間の貸切で400€(約7万円!)などの円安も相まってかなりの高額になります。なぜなら、サウナ小屋を暖めるのに、予熱で2時間以上、スモークサウナ(古来の方法に則ると)になると1晩から1日、準備に時間と手間が掛かります。薪の量も半端じゃ無い量になりますので、レイバー(人件費)の高い北欧だと当たり前の価格になるでしょうね。ちなみに、大都市近辺はやはり、サウナに入る人も多いので、15~20€程度で入れるところもあります。北に行けば行くほど条件が悪くなります。
でも、オーロラを見ながらのサウナは、一度体験すると辞められない体験ですし、凍った湖の湖面にチェーンソーで穴を開けて入るAvantoも脳がぶっ飛ぶ体験です。
🔥 外は極寒、中は100℃
冬のフィンランドサウナの室温は、80〜100℃が一般的です。フィンランドの大学等の長年の研究から90℃でのサウナが推奨されていますので、日本のように110℃!とか温度だけ上げて威張る文化とは大きく違います。
外がマイナス20℃でも、白樺の薪サウナストーブの力強い熱とロウリュ(蒸気)によって、体の芯から温まりますし、その後の氷点下20℃の冷気浴や水温0.2℃のAvantoを楽しめば、冬のフィンランドのサウナが病みつきになるでしょう。
フィンランドスタイルのサウナで重要なのは「我慢」ではなく、
👉 自分の体と対話すること。
熱ければ外へ出る。
寒ければすぐ戻る。
体調によって変化させます。「まずは10分!」とか時間で区切るのは日本ならではの間違ったサウナ文化です。
フィンランド流サウナの基本は自分の身体と対話することが大きな違いです。人に合わせる必要は有りません。前回と今回では体調も違うかもしれません。誰に気兼ねすることもなく、誰に合わせることもせず、自分のリズムでサウナを楽しみましょう。
🧊 サウナとセットの「雪・湖・氷水」
冬のフィンランドで欠かせないのが、サウナ後のクールダウンと言うか、温度的にはアイスダウン。凍った湖に空けた穴に入る「アヴァント」
雪の上に寝転ぶ。しかし、日本と違ってフィンランドは湿った雪はほとんどありません。マイナス20℃でも、上空に水分が無いので、雪は少ししか降りません。日本の日本海側や青森、山形などの4~8メートル雪が積もることは、あまり見たことがないです。ちなみに、フィンランドの友人達が仙台へ遊びに来ると、蔵王の樹氷(スノーモンスター)が珍しいらしくて、連れて行くと喜びます。
氷点下の外気浴も、サウナ後、Avanto後に素っ裸で、氷点下20℃で外気浴が楽しめます。身体はホカホカ、頭はぐるんぐるん。気がつくと、髪の毛から滴る水が凍ってます。
これらは決して修行ではなく、
心身をリセットするための自然な流れです。
温 → 冷 → 温
この繰り返しが血流促進、深いリラックス、睡眠の質向上につながると、フィンランドでは昔から体感的に知られています。
🌲 静けさと自然が「ととのい」を深める
冬のフィンランドは、音がほとんどありません。
雪が音を吸収し、森と湖に包まれた静寂の中で入るサウナは、まさに瞑想の時間。自分自身に気付く貴重な時間です。自分の身体から立ち上る湯気の向こうにオーロラがある世界。これが北極圏でのサウナ体験です。
スマートフォンも時計も置いて、ただ「熱」「呼吸」「鼓動」に集中する。
一度、ある公衆サウナで記録に残そうとスマホを触っていたら、ヴァイキングの末裔のような長身のおじいさんから、やんわりと、スマホを置きなさい。デジタルや電波から身体を遠ざけなさい。自分自身と語りなさい・・・。と諭されたことがあり、感銘を受けました。
これが、世界中のサウナ愛好家が憧れる本場フィンランドの冬サウナです。
🇫🇮 フィンランド人にとってのサウナとはフィンランドではサウナは心を整える場所。家族や仲間と本音で語る場所。人生の節目に寄り添う場所(昔は出産もサウナ内で行っていたらしい・・・)「サウナで生まれ、サウナで人生を振り返る」と言われるほど、深く生活に根付いています。
昨年、初めて夏場のフィンランドでのサウナを体験しました。昔からのローカルの友人達と、キャンピングカーとテントサウナ持って、フィンランド→スウェーデン→ノルウェイまで、キャンプしながら、友人達は潜って魚を水中槍で捕って、私はルアーで魚を釣りながら、北極圏やロシアとの国境付近を気ままにサウナ旅しました。結論。夏の北欧はサウナに向かないです。まずは、湖の水温が高い。フィンランドと言えども、夏場は30℃を越えていましたので、湖は温く。トトノウにははるか遠い感じ。更に、蚊の大群が凄い!事前に聞いてはいましたが、刺されると言うより、人間の体温が誘うのでしょうか?ずーっと顔の周りをブンブン付いてくる感じで、かなりの蚊や小さな羽根虫を吸い込んじゃいました😢
フィンランドのローカル友人達は、それでも、暖かく(暑い)夏を楽しんでいる様子でしたが、私はやはり、フィンランド行なら真冬ですね😀
貴方も真冬のフィンランドでのホンモノのサウナを楽しみませんか?




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